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アンコンシャス・バイアス(無意識の偏見)

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 女性が働く上で、壁があると感じている現状。

これは、どうも全世界的なことのようです。

 

「女性の社会進出」を進める背景には、まず、女性の人口が半分を占めるにもかかわらず、男性と比べて仕事の機会に恵まれなかったり、賃金が低かったりすることは不公平だとの問題意識があります。

また、経済成長を図る上で、女性の労働力が必要不可欠だという理由もあります。

マッキンゼー・グローバル研究所は、女性が男性並みに就労した場合、2025年には、世界のGDPは28兆ドル(約3200兆円)増加すると試算しています。これはアメリカと中国を合わせた経済規模に匹敵します。

しかし、世界的に見ても、女性進出のペースは思ったほど進んでいません。スイスの研究機関「世界経済フォーラム」は、今月はじめに、ある調査結果を発表しました。

それによりますと、世界的に“教育分野”での男女格差は縮まっている一方、女性の就労や賃金、管理職登用の状況といった“経済分野”では、格差が逆に広がっているというのです。この研究機関は、このままのペースでは、“経済分野”の格差是正までに217年かかると警鐘を鳴らしています。

 ここにあるのは「無意識の偏見」で、女性は家庭を優先する、子供を優先する。男性は仕事を優先するという価値観が知らない間に深層心理にこびりついている。記事中にもある通り、誰にでもあり、あることが自然であるということです。

 

 自分の中に「無意識の偏見」があることを常に印象づけることができれば、偏見から解放される第一歩ですし、常に意識付けることができれば、偏見から解消されるのではないでしょうか。

 

 個々人それぞれに事情がある。働くことに対する価値観がある。

 

 「私は家庭が一番だから、家族が食べていけるお金があるなら働かないで家にいる。私と私の家族、その周りだけ見て生きていきたい」という人。

「子供に何かありそうな時点で早く察知し、適切なタイミングで子供に介入できるようには家にいることが一番だ。」という人。

「子供は大切だけれども、自分の持てる最大のパフォーマンスで仕事をしたい。時間を区切って働きたい。」という人。

「家でも仕事ができるようにしたい」人。

「子供は要らない。仕事だけしたい。」人。

それぞれが組み合わさって、お互いの考えを尊重しあって生きていけるのが理想ですね。

 そこに障壁となるのは、無意識の偏見を是とし、その偏見の中で生きていくことを他人に強要する人であったり、子供が持ち込んでくる他の家の事情だったり、さまざまなものです。

 子供に対しては、それぞれの家がそれぞれの事情を持つと説明し、価値観の尊重を説明する。

 大人に対してはさらと「よそはよそ、うちはうち」という態度でにっこり返すぐらいでいいのかもしれません。(人によります)