NHKで放送された貧困特集の内容を巡ってネット上で炎上しています。
いろいろ調べたところ、
「NHKの取材と編集がよろしくない」
というところに現在落ち着いています。
子供の貧困が起こってしまうのが大人の問題であるのに、子供を出演させてしまっています。このような報道をした場合、どのようになるのか想像力が足りなかったようです。子供を映さず、
母親のみのひとり親家計の苦しさを数字や言葉で説明する
子供の生活リズムを崩さないために、日中の仕事しかできない。子供の生活リズムを作ったり親の目がしっかり届くようにと願い出産などで一旦仕事を辞めて、母子家庭になった後に働き出すも子供がいるので働き方に制限があるため収入が低いなど敢えて言葉で説明すると理解が得られた。
案外、自分の生活とは関連しないものについては人は知らないし創造するのが難しいのです。
ここでいう貧困とは相対的貧困率です、この数字を用いて説明してもいいですね。相対的貧困状態でも食うに困らない状態を作ると相対的貧困の基準が意味がないものになります。
子供には好きなことをさせたいと思い、自分に使う費用を削って子供に使っている
子供には貧困から抜け出て欲しいと考え、落ち着いた環境で学習をさせたいという願いから大学進学を視野にいれて公立の職業高校よりも私立の普通科を選ぶなど。
(実際は、公立の職業高校では金銭的に恵まれない家の子供もいて、親を助けたいという思いからしっかり勉強し大学に進学したり就職し堅実に働いている場合もあります。)
お金をかけずに子供の夢を叶える手法を探す時間的精神的余裕が無い
掛け持ちをしている場合もあって、仕事と家事に忙しく子供の主張や社会情勢についてじっくり検討する時間も話し相手も作れない状況になってしまっています。
こういう方向ならば、広く共感と支持を得やすかったと考えます。
知識と相談するコミュニティと時間と余裕の「貧困」が金銭の貧困につながっているようです。
生活に必要なお金を稼ぐためにパートの掛け持ちをする
→他の人と仕事以外の話をする時間がない
→子供の周りで起こっていることを知らない
→情報源が我が子だけになる
→我が子は正しい!と突き進む
時間の余裕があれば、子供の要求に対してお金をかけずに目的を果たすことができるのではないかと考えることができます。
むしろこういう記事が貧困に繋がる原因を切り出しています。
www.asahi.com
この問題を解決するにはおっさんたちによる癒着を解決する必要があるので、非常に難しいです。死人が出るかもしれません。修学旅行について旅行代理店と学校の担当教員との癒着も同様です。「修学旅行 業者 癒着」で検索すると(グーグルで自動的に検索候補に上がってきた)、10年前の放送内容や2ちゃんねるのログが出てくるぐらいですので、相当ややこしい問題です。
得てして、親は子供の願いを叶えたい、叶えないのは親として失格と思い込んでしまいます。親は自分を責める必要はありません。実際は、叶わないことのほうが多いのです。いくらか妥協して、それなりに生きていくことがほとんどです。その部分のケアと啓蒙ができれば親は楽になるかもしれません。
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この件に関する漫画家の江川達也さんのコメント。
「貧困とは貧しいと感じて困ってることと捉えるべきなのかもしれない。
遥かにお金をかけずに絵を描いて生きていても貧しいと思わず困ってない人々は貧困ではない。
どんなに贅沢をしても貧しいと感じて困ってる人々は貧困だ。」
心のなかで思っている貧困は誰にも解決できないんですよね。
それと、想像力と創造力が豊かであれば、金銭の貧困はある程度緩和される。
もしかしたら、日本人全体として遊びの部分も無駄と切り捨てた結果、創造力と創造力が貧困になってしまっているのかもしれません。