NHK教育で水曜日の23時から放映されている人間観察バラエティー「ねほりんぱほりん」(トーク×人形劇)を毎週見ています。少し珍しい経験をした人や環境にいる人の話を人形劇型式で聞く番組です。司会・聞き役のYOUさん山里亮太さんの程よいツッコミと適度なダメ人間さで出演している一般の人が叩かれないようにバランスが取れています、通常は。
しかし、今回は違いました。
一般の人に対し、共感するところもなければ、擁護しようという気持ちもほとんど起こらないものでした。多分、出演者の方も共感しなくてもいいという思い切りがあったのだとスタッフも判断したのでしょう。自分が正しいと言ってぶれない人だから、このまま放送しても大丈夫と。直接本人が炎上しないようにだけは配慮していたと思われます。
この方の過ちは
娘に対して否定的な言葉を投げかけ、自己肯定感を一切植え付けていないこと。
それどころか母親の言うことを聞いていれば大丈夫と自分で考えることを放棄させている。
自発的にする、反抗する気持ちの目を徹底的に摘んでいること。
しかも、娘に対する仕打ちがよくないことも多少理解しているのに、改めていないこと。(娘が中3になってもエアコンを付けるかどうかの判断を出来ないことを、母親がずっと指示していたからと答えています)
と私は思います。
少しだけ擁護する点を挙げるとするならば、
長女が物事を覚えようかという段階に入った時期にシングルマザーになって余裕がなかったこと
でしょう。物事を習得する場合、人には個人差があって、サクサクと要領良く覚える人と三歩進んで二歩下がるぐらいゆっくり覚える人などいろいろです。
なんでもサクサク覚えることが出来たり、努力して覚えることが出来た人から見れば、自分の中で納得しない限り決して前に進まない学習態度の人や、知識を得ることに興味関心のない人は腹立たしく思えるでしょう。この母と長女の相性が良くなかったというのもあると考えます。
「自分が覚える前に、親がやってしまうから任せたほうが間違いはないし楽」と本気で思ってしまっていた場合、親は子供より長生きしないといけなくなります。しかし、人間の摂理として、大抵の場合親は子供より先に死にます。そうなった場合でも行きていけるように育てるのが親なのですが、子供が「親に任せたほうが楽」と思考停止してしまった場合は、親は為す術がありません。
このように親子のバランスが難しいのでしょうね。
スマホなどで子供の交友関係をチェックするのはよろしくないのですが、最近はいきなり世界中から攻撃食らうこともあるので、そうならないための防御を親が教える必要はありますね。