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Mr.Children「himawari」におけるベテランアーティストのあり方

 先日、Mr.Childrenのファンクラブ会報を見て感銘を受けました。

ONEOKROCKとの対バン出演の際の写真。4人ともそれぞれいい表情をしておりました。

 桜井さん:若い人たちの音楽、及びその姿勢に対しリスペクトする姿勢。

 中川さん、ジェンさん:完全に同化

 田原さん:音楽って楽しいよね、がんばってね、と見守る姿勢

 

 若い世代が出てくるのって純粋に嬉しく思っているのが伝わっています。

 私も、仕事していて、若い世代が出てくるのは嫌ではなくなってきました。32,3歳ぐらいまでは若い人に抜かされるかもしれないと恐怖を感じていたのですが、今では若い人が出てきて、活躍するのが非常にうれしいです。中には若さゆえに失礼な言動を取る人もいます。だからといって潰す対象にすると、その業界・分野自体が壊れてしまう。こっそり軌道修正させつつも、埒が明かない場合は放置します(^_^)/~。

 なぜ、若い人たちが脅威でなくなってきたのか。

1.自分の道があるため。

2.若い人たちが謙虚である。

このあたりではないかと考えます。

 

 1.自分の道がある。

 25年活動して、一度に7万人集めるコンサートを何度もやれるMr.Children。もう、動けば売れるじゃんという扱いでありながらも、音楽への挑戦をやめない。「REFLECTION」以降の音楽なんて「え、まだこんな激しい音楽やれるの?」と驚きの連続です。「未完」のイントロ聞いて驚きましたよ。そこにきて、ホールツアー。やってなかったことに挑戦しよう、それでいて自分のペースは崩さないというこの余裕。

 自分たちのしたことを振り返って、気がつけば大きなことをなし得ていた。そこで基本に立ち返り、音楽に向き合おうと思ってやったのがホールツアー。音楽に向き合うという姿勢をずっと崩さなかったのがこの25年なんでしょう。彼らの音楽は地に足がついています。非常に現実的で当たり前、51対49で前に進んだり後退する日々の生活のゆらぎを音楽にしています。今を受け入れルトころから始まる歌詞。その積み重ねがあるから、自分の道を進めるのでしょう。そして、若い人に限らず、いい音楽があればリスペクトできるのでしょう。

 

 そこにきてこの「himawari」。こういう歌詞でこういう曲調なのになぜかドラムの音が大きめ。バラードにはしませんでした、という意外性。こっちののほうが聴く側からみれば優しいです。バラードにしちゃうと歌詞が直接胸に突き刺さってしまう。そうならないようにしている。それでいて、悲しみ、苦しみ、後悔、自責といったごちゃまぜの感情を音全体で表している。すげえなMr.Children。

 若い人たちに「がんばってるね!すごいじゃん!」と言いつつ、「自分たちもやるよ!」って曲を出しちゃう。老害にならないベテランアーティストのあり方を見せつけられました。

 

2.若い人たちが謙虚。

 若い人たちが謙虚に先輩たちの文化を認めている部分もあるのではないでしょうか。先輩たちに対して「あなた達のやり方は古い!間違ってる!(ドヤァ」とやるタイプの人はどの世界でも大成しませんね。新しい世代に潰されるか新しい世代を潰して業界自体を潰してしまう。そういう人たちには早々に退場してもらって寂しい人生を送ってほしいものです。

 

 

 

こちらMV 

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こちらツアー「Thanksgiving25」(ドーム)での演奏

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