思考と表現の日々

日々思ったこと感じたこと 手書きだったり写真だったり

どこまでバランスをとるか

f:id:miyaq:20150813130534j:plain

 ベビーカー優先となっても、優先されるのが当たり前という態度に取られないようなレイアウトの工夫は
必要だと感じました。阪急百貨店だとベビーカーのみ別に列を設定したり、途中で割り込みが入りづらい
配置になっているので阪神でも改装後はそのような工夫がなされるのではないでしょうか。

 東京ディズニーリゾートでは障害を持っているので、待ち時間に耐えられない場合のサポートを
行っています。

www.tokyodisneyresort.jp

TDRの姿勢ははっきりしています。
障害が元でできないことは支援するけど、優遇はしない。

アトラクションの内容を説明し障害の状況によって利用できる施設を選んでもらう
障害が元で並ぶことができない場合のアシストツールを利用する(ゲストアシスタンスカード:上記サイトのサポートツール参照)
(待ち時間が短縮されるわけではない)
食物アレルギーがあったり、食べられる形に制限がある人への対応をしている。

 障害があってできないことを支援することで健常者と変わらない状況にするだけです。
 
 障害があるから待ち時間0で楽しめるようにしたら、長時間待っている健常者から見ればいい思いはしないでしょう。
後ろからやって来た障害者を連れた家族がどんどんアトラクションに乗れて、自分達の待ち時間はどんどん長くなるのでは納得しないでしょう。ここまでやると、TDRに行かなくなる人が出てきます。

このパスでは健常者の待ち時間も長くはなりません。優遇ではないので。

優遇してほしいという希望になった途端に、支援の手は離れる。反感持たれるほど優遇しろと求めるのはバランスが崩れた証拠。
  
 優遇ではなく支援。

 障害の本質を鑑みた支援こそが、バリアフリー化ではないでしょうか。