思考と表現の日々

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武器はなくとも侵略も戦争もできる


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 戦争といえばドンパチやって命を散らすという印象ですが、現代ではそれよりも割に合うこと戦争が行われています。ドンパチしちゃったら国際世論や国際組織がうるさいじゃないですか。

 

 直接統治すると自国民になってしまうので彼らの人権も守らないといけないので面倒です。そこで、属国になってもらい宗主国のいうがままになってもらうという方が効果的です。統治する範囲が広ければ広いほど、自国の手間が増えるので侵略はすれど併合はしません。

 

 1.経済的な侵略

 自国の企業の商品を安い賃金で作ってくれる他国民が必要です。

勤勉で従順で暴動を起こさない民族が必要です。グローバルな企業が、他の国の国民を安く人道的にギリギリの状態で働かせているではないですか。これも侵略です。企業が政治的な活動を一切せずに他の国の国民を支配している。

 自国の企業の商品を買ってくれる国民も必要です。

 インフラ技術を売り込むのは経済的にも文化的にも支配下に置けます。元の国から支援とアドバイスを受けないと、国が成り立たないのですから。

 

 2.文化的な侵略

世論を自国の意に沿うように誘導します。狙っている国の政府に対して反感をもたせ、自国の意に沿う政治家を選ばせるよう誘導します。メディア関係者や政治家に接待をしてそのようにするよう誘導します。メディアを支配すれば、多くの「政治思想がどちらでもない」民衆の考えを支配できます。(これを防ぐには国民がメディア以外の一次情報を調べ、学ぶことですが、それは難しいことです。)また、学ぶことを嫌うような風潮を作れば、国の成長を阻害できます。

 また、自国の文化をはやらせ、元の国の文化を否定するよう仕向けます。

    外から干渉して政治を安定させないのも侵略です(既に内政干渉ですね)政治が安定しなければ長期的な戦略は打てませんから、企業や国民を支援する税制や社会保障は進まないので、企業が成長せず、外国と平和的な関係も作れないので、その間に出し抜いてしまおうという戦略も侵略です。

 

 3.武器を輸出する侵略

武器を他の国に輸出します。

輸出元は輸出先には少し機能が落ちるものを売るのが一般的です。相手の国の武器を自分の国のものにすれば、輸出先が輸出元を攻撃しにくくなります。(勿論改造すれば話は別ですが、改造できる技術があれば自国で武器を作るでしょうから、他の国から買うことはしません)輸出元は相手の国の武器を熟知しているのでどう攻めればいいかお見通しです。輸出先は武器を輸出元以外の国にしか使えません。武器を使わずして他の国を支配下に置けます。