思考と表現の日々

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民主主義が必ずしも正しい結果をもたらすとは限らない経験

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このインク色が薄いので見づらいと思うので再度書き直す部分があります。

 高校生の頃、自転車での通学時にヘルメット着用義務を課す校則がありました。
今思えば生徒の通学時の安全を考慮した内容で、靴下の長さや頭髪の長さに
関する校則よりも正当性のある校則でした。

 以前からヘルメット着用義務に対する不満があったのですが、それを撤回
する有効な策がなく今まで来ていたのも事実。そこで、当時の生徒会が
「通学時のヘルメット着用を自由化する」という法令に違反しない範囲内
での歩み寄りを見せた案を提案し、生徒による投票(これも合法)
通学時のヘルメット着用義務がなくなったのです。

 なお、不満の内容は
・セットした髪が崩れる(通学時の風による頭髪の崩れは考えていない)
・周りの高校はそんな規則がないのに、自分たちだけなのは恥ずかしい

という安全を一切考えてないもの。

 合法的なやり方で、自らの安全を放棄する方向の校則改正がなされました。
別段煽ったり嘘を騙ったりはしていない分、大人の選挙よりはましですが、民主主義が
必ずしも正しい結果をもたらすとはいえない事例です。

 なお、3年生の中には「着用義務解除反対」票が多かったのですが、これは自分たちに旨味が
少ないから。人は利己的な判断をするものだという実証でもあります。

 大人になってから、各種議員を選ぶ選挙に棄権という選択肢はあってももしかしたら
悪くないのかもしれません。投票に必要な知識やモラルがない人間が、己の私利私欲や思いつきで
投票行動を決めたりすると取り返しの付かないことになりかねませんから。
 本当は皆が投票に必要な知識やモラルをつけて投票するのが理想であり当たり前なのですが、
それが難しい人間がいても世の中がうまく回るための仕組みがあるべきだと感じました。